長崎前期研修活動レポート 2021年6月15日(火)~16日(水)
- 長崎県森林組合連合会の後援を受けて諫早市本野ふれあい会館多目的ホール及び長崎南部森林組合諫早支所で2日間の研修会を開催しました。
- コロナウイルス感染症再拡大防止対策に沿って、広い会場に研修生と経営者・管理者の皆さんを招き開催しました。
6月15日(火曜日)本野ふれあい会館多目的ホールで座学と、ワークショップ、並びに安全衛生装備・装置装着体験などを行いました。
- 本野ふれあい会館多目的ホールで研修会を開催しました。
- 開催にあたり長崎県森林組合連合会専務理事佐藤義高さまにご挨拶をいただきました。
- オリエンテーションのあと、森林環境リアライズの石山浩一講師から「近年の林業労働災害の発生状況、改定林業労働安全作業の基準、農林水産業・食品産業の作業安全のための規範」についての講義を行いました。
- 災害の発生状況では、災害事例の写真や動画などの紹介もあり、研修生は自身の体験を振り返り、頷くなどのしぐさが見られました。
- 大阪大学大学院人間科学研究科佐藤眞一教授からは「林業の働き方改革~ 中高年期の強みと弱み ~」と題する講義を行いました。
- 中高年者の知能の特徴や高齢者に多い事故から学ぶ災害の特徴など加齢に伴う心身の機能の変化についての貴重な話に、真剣に聞き入っていました。
- 休憩時間には、身体機能の変化を知るために、握力や背筋力、屈伸などを計測して、年代別数値と自身の計測結果を比較しました。
- 皆さん計測結果を見比べ「まだまだ若いな」とか「こりゃいかん」など、にぎやかに休憩時間を楽しんでいました。
- 午後からは、林業技能教育研究所 飛田京子講師によるワークショップ(仕事年表の作成)をグループ活動として行い、最後に活動内容の発表を行いました。
- 自身の林業に関わった経緯やこれからの目標など、飛田講師の質問コーナーもあり、会場全体が賑やかな雰囲気で活動を行いました。
- 会場には複数の安全衛生装備・装置メーカーさんがブースを出展していただき、初日研修の最後に、各メーカーさんにショートプレゼンテーションを行っていただきました。
- また、装備の実装や操作体験などの時間を設けました。ピンポイントの気象データ、ジオチャット、伐倒方向指示器、危険個所情報共有システムなど多くの研修生や一般の聴講者が熱心に話を聞いていました。会場では林業労働災害VR体験の提供も行いました。
6月16日(水曜日)長崎南部森林組合諫早支所の車庫をお借りして、伐木実習を行いました。 研修開始時間の9時まで大雨でしたが、研修開始とともに雨が上がり、過ごしやすい気温の中、研修が始まりました。
- 実習の始めは、林業技能教育研究所 飛田京子講師による「操作技能のトレーニングと効果」について野外で講座を行いました。
- 実習は、先ずは自分流で伐倒して見て、伐倒方向とツルの幅と高さを計測します。
- 次に、正しい伐倒方向の見方や、正しい受け口・追口の切り方を学び、自分のイメージ通りに伐木する訓練を繰り返します。
- 初めは、3mもずれていた伐倒方向が、研修最後には数十センチの精度に入ってきます。皆さん計測結果に一喜一憂しながら真剣に取り組みました。
- 伐倒方向の計測方法の説明を受けて、研修生自ら計測します。
- 伐倒方向、ツルの幅・高さなどを計測する道具です。
- 下切りの会号線の長さの計測とツル幅・高さの左右を計測します。
- 講師助っ人の原田(熊本県在住 JLC選手)による正しい伐倒方向を出す下切りの説明がありました。
- 講師助っ人の高野(熊本県在住 JLC選手)と飛田さんによるガンマークの見方の説明がありました。