三重前期研修活動レポート 2021年7月12日(月)~13日(火)
- 三重県及び三重県森林組合連合会の後援を受けて三重県松阪商工会議所及び松坂飯南森林組合で2日間の研修会を開催しました。
- コロナウイルス再感染防止対策や材価高騰を受けた伐木・搬出が急がれるなか、研修生と経営者・管理者並びに安全衛生装備・装置メーカーなど総勢47名の皆さんにお集まり頂き開催しました。
7月12日(月曜日)三重県松阪商工会議所大ホールで座学とワークショップ、並びに安全衛生装備・装置装着体験などを行いました。

- 300名収容会場のテーブルに1名ずつ距離を置いた座席間隔、換気に十分配慮して研修を開催しました。

- 開催に伴うオリエンテーションでは、林野庁林政部経営課林業労働・経営対策室 池田室長にご挨拶を頂きました。
- オリエンテーションに続き、森林環境リアライズの石山浩一講師による「近年の林業労働災害の発生状況、改定林業労働安全作業の基準、農林水産業・食品産業の作業安全のための規範」についての講義を行いました。
- 近年の労働災害における死亡者が40名程度で推移すること、他産業に比べ死傷者の千人率が非常に高いことなどの説明がありました。また、災害の写真や動画などの紹介があり、研修生は真剣に聴講していました。


- 大阪大学大学院人間科学研究科佐藤眞一教授の「林業の働き方改革~中高年期の強みと弱み~」と題する講義は、コロナウイルス感染症再拡大防止対策に伴うまん延防止措置の関係からビデオ講座としました。
- 講座では、若い世代と中高年期以降の身体機能の発達の違いや、中高年者の事故を防ぐための対策として、自身における複数の目(指差し呼称)の重要性などの説明を受けました。

- 会場には、握力や背筋力、屈伸などで、自身の身体機能を計測できる機材を置いて、休憩時間に自由に計測して頂き、年齢別の平均値と比較を行って頂きました。
- 午後からは、林業技能教育研究所 飛田京子講師によるワークショップ(仕事年表の作成)をグループ活動として行い、最後に活動内容の発表を行いました。
- 自身の林業に関わった経緯とこれからの目標などを発表して頂きました。発表の時間は皆さん緊張していましたが、飛田講師の鋭い質問コーナーで盛り上がり、緊張感がほぐれ、賑やかな雰囲気で活動を行いました。



- 会場には複数の安全衛生装備・装置メーカーにブースを出展していただき、初日研修の最後に、各メーカーにショートプレゼンテーションを行っていただきました。
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・里山通信(GeoChat) | ・第一合成 | ||
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・和光商事 | ・ハスクバーナ・ゼノア | ||
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・ベストテクニカルサービス(気象情報) | ・藤興業(伐倒方向指示器) | ||
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・山陽商事 | ・ファナーJapan | ||
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・OREGON |
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- 安全衛生装置・装備の装着体験(1)
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- 安全衛生装置・装備の装着体験(2)

- 林業労働災害VR体験
7月13日(火曜日)松坂飯南森林組合の会議室と市場に併設する倉庫をお借りして、伐木実習を行いました。

- 実習に先立ち会議室で林業技能教育研究所 飛田京子講師による「操作技能のトレーニングと効果」について座学を行いました。

- 実技研修では、まず自分の伐木方法で指定する受け口深さ、角度、つる幅・高さで伐木して頂き、規定寸法の再現性を確認します。

- 再現性の確認では先ず伐木方向のズレを計測します。

- 受け口の深さを計測します。

- つるの幅と高さを計測します。

- 受け口で切り取った三角部の角度を計測して、斜め切り角度を計測します。また、受け口の下切り面の水平角度(絵合線傾き)と絵合線の長さを計測します。

- 研修生が持参したチェーンソーのガンマーク方向の精度をチェックしました。
- 飛田講師と講師助っ人の山口さん(岐阜県在住 JLC選手)による正しい受け口・追い口の作り方の指導を行いました。

- つる幅と高さの精度を高めるためにフェイスカットを行います。

- 斜め切りによる絵合線の合わせ方の説明を行いました。

- 受け口の下切り(受け口の深さ)や斜め切り・追い口切りのポイントとして、チェーンソーのスパイクの使い方の説明を行いました。


- 正しい受け口・追い口の作り方の指導のあとは、晴天で暑いなか、伐木訓練を繰り返しました。