福島前期研修活動レポート 2021年7月1日(木)~2日(金)
- 福島県及び林業・木材製造業労働災害防止協会福島支部の後援を受けて福島市あずま総合運動公園及び福島空港公園で2日間の研修会を開催しました。
- 東京オリンピックの野球・ソフトボール競技会場となるあずま総合運動公園に、研修生と経営者・管理者など総勢69名の皆さんにお集まり頂き開催しました。
7月1日(木曜日)福島市あずま総合運動公園2階研修室で座学とワークショップ、並びに安全衛生装備・装置装着体験などを行いました。

- あずま総合運動公園2階研修室でコロナウイルス再発防止対策に準拠して300名収容会場で座席間隔、換気に十分配慮して研修を開催しました。

- 開催に伴うオリエンテーションでは、林業・木材製造業労働災害防止協会福島支部平子支部長(林業労働災害撲滅研修事業企画会議委員)にご挨拶を頂きました。

- 研修会場には実技研修の安全装備や伐木手順の開設パネルを設置しました。

- オリエンテーションに続き、森林環境リアライズの石山浩一講師による「近年の林業労働災害の発生状況、改定林業労働安全作業の基準、農林水産業・食品産業の作業安全のための規範」についての講義を行いました。
- 平成29年から令和2年までの労働災害の分析結果から、60歳代以上の死傷者数が非常に多いこと、チェーンソー作業による災害が林業労働災害の6割を占めることなど、数値データを示した説明がありました。
- 災害の発生状況では、災害の写真や動画などの紹介があり、研修生からは「他人事じゃないね」という意見が多くありました。

- 大阪大学大学院人間科学研究科佐藤眞一教授の「林業の働き方改革~中高年期の強みと弱み~」と題する講義は、コロナウイルス感染症再拡大防止対策に伴うまん延防止措置の関係からビデオ講座としました。
- 講座では、中高年期以降の高まる知能やその落とし穴、並びに年齢とともに変化する行為の決定(意思決定)、事故を防ぐための対策として、自身における複数の目(指差し呼称)の重要性などの説明がありました。

- 会場には、握力や背筋力、屈伸などで、自身の身体機能を計測できる機材を置いて、休憩時間に自由に計測して頂き、年齢別の平均値と比較を行って頂きました。
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- 午後からは、林業技能教育研究所 飛田京子講師によるワークショップ(仕事年表の作成)をグループ活動として行い、最後に活動内容の発表を行いました。
- 自身の林業に関わった経緯やこれからの目標などを各人に発表して頂きました。始めは皆さん緊張していましたが、飛田講師の質問コーナーで盛り上がり、緊張感も無くなり、楽しく賑やかな雰囲気で活動を行いました。
- 会場には複数の安全衛生装備・装置メーカーにブースを出展していただき、初日研修の最後に、各メーカーにショートプレゼンテーションを行っていただきました。
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・里山通信(GeoChat) | ・第一合成 | ||
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・ファナーJapan | ・ハスクバーナ・ゼノア | ||
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・OREGON | ・ベストテクニカルサービス(気象情報) | ||
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・藤興業(伐倒方向指示器) |

- 安全衛生装置・装備の装着体験(1)

- 安全衛生装置・装備の装着体験(2)

- 林業労働災害VR体験
7月2日(金曜日)福島空港公園緑のスポーツエリア(21世紀建設館)の緑地をお借りして、伐木実習を行いました。

- 実習の始めは、林業技能教育研究所 飛田京子講師による「操作技能のトレーニングと効果」について野外講座を行いました。

- 実技に伴い林業・木材製造業労働災害防止協会福島支部平子支部長の指導のもと、指差し呼称を行いました。

- 飛田講師と講師助っ人の武田さん(一関在住 樵屋 JLC選手)による正しい受け口・追口の作り方の指導を行いました。

- 伐木技術を客観的に評価するために、斜め切り角度や、伐倒方向の精度の計測方法について説明を行いました。

- 伐倒後の計測方法について説明を行いました。

- 斜め切り角度や伐倒方向の計測に使用する機材

- 研修生が持参したチェーンソーのガンマーク方向の精度をチェックしました。

- 受け口の下切りを行いつつガンマークで伐倒方向を確認します。

- 伐倒方向の確認(1)

- 伐倒方向の確認(2)

- 追口を切りつつツル幅を確認します。

- 伐倒方向の正確さの計測を行います。

- ツルの幅、高さを左右別に計測記録します。

- 伐倒後の計測はグループで協力して行います。